サンパウロ市では分別回収される資源ゴミの量が3年間で倍以上に増えたが、ハダジ市長(労働者党)が立てた、全てのゴミの10%を分別回収するという目標は4分の1しか達成できてないと2日付エスタード紙が報じた。
サンパウロ市では15年、再生資源ゴミの回収業者が集めたゴミと、清掃業者が市営の分別場に運び込んだゴミの総計が8万5千トンに達し、同市長就任初年の13年の4万トンを112%上回った。
だが、サンパウロ市から出るゴミの総量は340万トンだから、再生資源ゴミの回収、利用率は2・5%に過ぎない。
再生資源ゴミの回収量が増えたのは、96の地区の内、89地区でゴミの分別回収が行われるようになった事が大きい。分別回収はまだ週1回程度の地区が多く、分別回収車が地区内をくまなく回るのは40地区のみだが、12年は地区全体で分別回収が行われていた地区が14だった事を考えれば大きな進歩だ。
分別回収ゴミは圧力をかけて潰す事が出来ないため、一般ゴミなら1回に11トン回収できる車も、分別ゴミは3トンしか回収できない。
昨年4月に義務化された、生ゴミなどは灰色、再生資源ゴミは緑という買い物袋の統一も、罰金徴収には至っておらず、啓蒙効果は今一つだ。隣人にも呼びかけたが、分別回収が進まず、諦めた市民も出ているという。
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