ロドリゴ・ジャノー連邦検察庁長官が、アエシオ・ネーヴェス民主社会党(PSDB)党首、エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)、エジーニョ・シウヴァ大統領府社会報道局長官、マルコ・マイア下議(労働者党・PT)、ヴィタル・ド・レゴ連邦会計監査院判事に対する汚職捜査の許可申請を、連邦最高裁(STF)に送ったと3日付伯字各紙が報じた。
今回の捜査要請は、デウシジオ・アマラウ上議の報奨付供述の内容に基づいている。同上議はラヴァ・ジャット作戦(LJ)の捜査妨害で昨年11月に逮捕されたが、司法取引の結果、今年2月に釈放された。
STFのテオーリ・ザヴァスキ判事が捜査開始を認めれば、アエシオ、マルコ・マイア、ヴィタル・ド・レゴ、エジーニョの4氏は正式にLJの捜査対象となる。
ジャノー長官は、先の4氏への捜査要請の他、レナン・カリェイロス上院議長や現PMDB党首のロメロ・ジュカ上議、エジソン・ロボン上議、ヴァウジール・ラウッピ上議といったPMDB重鎮に関するLJの捜査資料に、デウシジオ氏の報奨付供述の内容を加える許可を求めている。
デウシジオ氏は、郵便局を巡る上院の議会調査委員会(CPI)の委員長だった05年、(メンサロン裁判で有罪となった)マルコス・ヴァレーリオ氏の広告会社が農業銀行に持っていた口座の動きをCPIが捜査しないように動き、間接的にアエシオ氏を擁護した事なども明らかにした。
ジャノー長官はSTFに、中央電力公団(Furnas・F社)絡みの汚職に関与した疑いのある人物からの供述を90日以内にとる許可を求めている。この要請の対象となっているのはアエシオ上議やF社元部長のジマス・トレド氏らだ。
デウシジオ氏は、アエシオ氏がF社から賄賂を受け取っていた事は「疑いの余地がない」「アエシオ氏がトレド氏留任を求めた事をルーラ前大統領から聞いた」と供述しているが、アエシオ氏はこれを否定している。
アエシオ氏への捜査要請は、デウシジオ氏の証言の他、闇ブローカーのアルベルト・ユセフ被告から得た新たな証言や、3月の捜査で見つかった新情報が裏づけとなっているという。
デウシジオ氏はクーニャ下院議長とF社の関係も言及し、「クーニャ氏はF社内で絶対的な権限を持ち、不当な利益を得ていた。同社を巡る汚職の噂が著しく、ジウマ大統領は不正な動きを止めさせるために介入する必要があった」、さらに「F社絡みの汚職は、ジウマ大統領が経営陣を入れ替えた4年ほど前まで行われていた」とも証言した。
エジーニョ氏は14年の大統領選でジウマ陣営の会計を務め、不正な方法で選挙資金を集めたとされる。マイア下議とレゴ判事は、ペトロロンのCPIへの証人召喚で賄賂を要請したという。
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