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初日に上映された映画の1シーン(Heloisa Ballarini/SECOM)
初日に上映された映画の1シーン(Heloisa Ballarini/SECOM)

サンパウロ市に6つ目の公共映画館=東部の教育センターに開設

 サンパウロ市東部アリカンドゥーヴァの統合教育センター(CEU)で4日夜、同市で六つ目となる公共の映画館が開業となった。
 同市東部では、4月20日にカンガイーバ区のキンタ・ド・ソル、4月27日にジャルジン・リオ・クラーロ区のサンラファエルの各CEUにも同様の映画館が開設されたばかりだ。
 各地のCEUに公共映画館を開設する計画は、全市民に映画鑑賞の機会を与える試みの一つで、3月24日に試験上映、同30日開業となった南部のメニーノス以降、西部ブタンタン(3月30日)、北部ジャサナン(4月13日)、東部三つの計6カ所のCEUに映画館が開設された事になる。
 市役所の計画では、CEU15カ所を含む20の映画館を開設する予定で、CEUでの上映は無料、それ以外の場所では3~8レアルの料金で映画を鑑賞できる。
 映画館が開設されるCEUは、東部5カ所、南部5カ所、北部4カ所、西部1カ所の予定だ。それ以外の5カ所は、市中心部のガレリア・オリド、イピランガのロベルト・サントス図書館、シダーデ・チラデンテスの文化形成センターに各1カ所、ヴェルゲイロ区のサンパウロ文化センターに2カ所となっている。
 今回の計画は、サンパウロ市民の10%は映画館に行った事がないが、D、Eクラスの人はその割合が30%にはね上がるという調査を元にたてられた。20カ所の公共映画館では週200回、年間では96万回の映画の上映を行う予定で、市役所は同プロジェクトに資材費として740万レアル、映画館の運営費として250万レアルを投資する。
 アリカンドゥーヴァのCEUに開設された映画館は445人分の座席があり、最初に上映されたフィルムは、ランピオンとマリア・ボニータの話を書いた、アウセウ・ヴァレンサ氏の「ア・ルネタ・ド・テンポ」だった。同CEUでは、水曜日と木曜日、日曜日の週3回映画上映が行われる事になっている。(4日付のサンパウロ市役所公式サイトとフォトス・プブリカスより)