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オーリャ!

 製造業に従事している熊本の友人から「こちらの企業も仕事を再開しはじめた」という連絡をもらった。余震が少なくなってきて、県内のパナソニック工場などが操業を始めた。一時は18万人を超えた避難所の人数も2万人以下に減った。
 今後、復興が進んでいるというニュースが増えるだろうが、「熊本はもう大丈夫」と視聴者が思い込んでしまう危険性も潜んでいる。東日本大震災のときも同じ構図があった。
 家屋崩壊などの財産喪失に加え、肉体的にも精神的にも傷ついた人は大勢いる。復興が始まっても家屋が元に戻るわけでも、傷が治るわけでもない。
 これからは被災地のことを思い出させるのも、ひとつの支援となるだろう。ブラジルの日系団体関係者には、熊本地震のことを忘れないよう、長きにわたって式典挨拶などで言及してほしい。(将)