【既報関連】9日の保健省の発表によると、今年に入って4月30日までのブラジル全体のA型インフルエンザ(H1N1)による死者は、411人に達したと10日付G1サイトが報じた。
この数は、4月23日までの死者数290人よりも121人(41・7%)増えている。
また、H1N1感染に伴う重症急性呼吸器症候群(SARS)発症者は2085人で、こちらも4月23日現在の1571人より514人(32・7%)増えた。H1N1に伴うSARS発症者が最も多いのは南東伯で、その数は1279人。約9割の1130人はサンパウロ州で発症しており、同州での死者は202人を数える。
サンパウロ州以外の死者は、南大河州31人、リオ州とゴイアス州が各22人、サンタカタリーナ州21人、パラナ州16人、バイーア州とパラー州、ミナス州が各13人、エスピリトサント州11人となっている。
H1N1以外のA型(H3N2や型不明)やB型も含めたインフルエンザによる死者の総数は444人。犠牲者は0歳児から93歳までおり、平均年齢は48歳だった。死者の7割にあたる314人は、高齢、心臓疾患や糖尿病などの危険要素を少なくとも一つ持っていた。
保健省のキャンペーンの対象は60歳以上の高齢者、6カ月以上5歳未満の子供、医療関係者、先住民、妊婦、出産後45日以内の女性、慢性疾患の患者などで、これらの人々へのワクチンは、13日までに全州に100%行き渡る予定だ。9日までに各州に送付されたワクチンは4950万人分で、93%の需要に応えられる量だという。