上院での罷免審議継続と共に、自身の停職が目前に迫る中、ジウマ大統領は10日、ブラジリアで開かれた、第4回「女性のための政治会議」に参加したと11日付エスタード紙が報じた。
会議開幕の数時間前にブラジリアの空港に着陸した、バイーア州からの会議参加者を乗せた飛行機では、乗客が降りる際にトラブルが発生した。
モエマ・グラマーショ下議(労働者党・PT)は、会議参加の一団が飛行機の中でジウマ支持の示威行動を行ったため、一時的に身柄を拘束されたと語った。同下議は同じ便に乗っていた反大統領派議員が苦情を申し立てたせいだと語ったが、女性の一団は飛行中ずっとジウマ大統領支持のアピールを繰り返し、挑発的な態度を取っていたとの証言もある。
機長からの要請を受けて機内に乗り込んだ軍警は、乗客を強制退去させた。機内でジウマ支持デモを行って拘束された会議参加者たちは全員、事情聴取後に解放された。軍警は「機内ではいかなる犯罪行為も認められなかった」との文書を発表している。
航空会社ラタン・エアラインズは、「乗客の間で秩序を乱す振る舞いが見られ、降機の際に軍警の介入が必要だった」と発表した。
ジウマ大統領は同イベントで、「最後まで戦いぬき、18年12月31日までの任期を全うする」と語った。