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ジウマ停職に対する反応は=大半の国は当面は静観貫く

 ジウマ大統領が180日間停職となった報道は世界中を駆け回ったが、大半の国は、ブラジルの民主主義がこの状況を乗り越えるに足りるだけ成熟している事を信じるといった発言をするに止めていると13日付伯字紙などが報じた。
 「オバマ大統領がテーメル暫定政権を公式に認める電話をかける事はない」という表現で静観する意向を伝えたのは13日付フォーリャ紙だ。ホワイトハウス報道官は、両国の関係は変わらず、業務的な通信は続くが、弾劾裁判結審までは暫定政権を公式に認める内容の電話をかける事はないとし、「数十年かけて築かれてきたブラジル政府が、現在直面している政治的混乱に耐えうるだけ成熟し、堅固である事を信じている」と語った。
 米国はジウマ大統領罷免の動きをクーデターと捉えてはいない。だが、02年のベネズエラでチャベス氏に対するクーデターが勃発した際、新政権支援を表明、その48時間後にチャベス氏が復帰した事もあり、慎重な姿勢を保っている。
 欧州諸国も同様に、国交は保ちつつ、静観する姿勢を示している。国連の潘基文事務総長も「平静と対話を保つよう」求める発言を行った。
 南米ではアルゼンチンのマクリ大統領が暫定政権に好意的な態度を示した以外は、懸念を表明。ベネズエラのマドゥーロ大統領とボリビアのモラレス大統領は「クーデター」と批判している。