リオデジャネイロ市の新しい交通機関である新型路面電車のVLTが、22日から運行を開始する。このVLTは運行開始より40日間は無料で利用できる。
ラファエル・ピシアーニ同市交通局長は10日、お披露目イベントに姿を見せた。
「これはリオ市民にとって初めてお目見えする画期的な交通システムだ。ただ、市民には充分に注意してもらいたい。これまでになかった乗り物がいつもなかった所を走るので、早く慣れてもらいたい。車両は警告音を鳴らして走っており、啓発活動も行っている」とピシアーニ局長は語った。
最初に運行開始となるのはパラーダ・ドス・ムゼウスとサントス・ドゥモン空港を結ぶ線で、最初の週は正午から午後3時まで、30分おきに走る。初日の日曜日以外は平日のみの運行となる。
第2、3週の運行時間は、午前11時から午後3時までに拡大される。第4週には運行時間がさらに拡がり、午後5時までとなる。この時点で、同市内では、180のバス路線が変更となる。
第5週目からはフォルモーザ海岸駅も操業を開始。午前9時から午後5時まで15分間隔で走行するようになる。
なお、8月5日からの五輪開催期間中は、フォルモーザ海岸駅からサントス・ドゥモン空港までのルートを五つの車両が、パラーダ・ドス・ナヴィオス駅から同空港までを三つの車両が走行する。ピシアーニ局長によると、VLTは同市内の全ての公共交通機関と乗り換えが可能だという。
VLTの走路の全長は28キロで、リオ市ではVLTを7日間、24時間走行させる事を目標にしている。終日操業時の乗客数は1日30万人を見込んでいる。
ノーヴォ・リオ高速バスターミナルからサントス・ドゥモン空港をつなぐ路線(停留所は17カ所)は7月1日から運行開始の予定だ。セントラル駅からキンゼ広場までの路線は、今年下半期に完成、引渡しとなる。全て完成した時点のVTLは、3線、28停留所、3駅となる。
VLTには、料金徴収係が不在だ。利用者は前もって切符を買って、車内の機械に通す事で、切符に刻印が押される。無賃乗車が発覚すると、170レアルの罰金となる。40日の無料期間後の利用料金は、1回3・80レアルとなる。(16日付オ・テンポ紙サイトなどより)
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