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アルゼンチン=富山県人会創立50周年式典=「美徳を受け継ぎ活躍を」

出席者の皆さんで記念撮影(らぷらた報知)

出席者の皆さんで記念撮影(らぷらた報知)

 【らぷらた報知5月19日付】富山県からの移民の1人目は1917年、2人目は1920年に来亜した。その後、あと次々と富山県からの移民の数も増え、一世、二世、三世と拡大し現在では60家族がこの富山県人会に所属する。5月1日はメイデーで労働者を称える祝日であるが、この日は富山県人会にとっては特別の日となった。県人会創立50周年式典が開催された。

 県人会の川滝幾郎会長が開会の挨拶をした。当日は富山県知事代理(富山県公営企業管理者)須沼英俊氏から祝辞があった。また、富山県議会議員の稗苗清吉氏が出席した。
 在アルゼンチン日本大使館からは吉村一之領事、JICAアルゼンチン事務所の武田浩幸所長、YKKアルゼンチンの鈴木英幸社長、FANAの米須清文代表、館山友の会代表の喜田クララ氏が出席。感謝の言葉と祝辞を送った。
 また富山県知事の石井隆一氏から、「富山県人会創立50周年記念を心よりお祝い申し上げます。在アルゼンチン富山県人会は1960年発足以来、アルゼンチンとの親睦、生活向上に対する取り組みを積極的に進められてきました。また富山県とアルゼンチン間の交流に多大なお力添えをいただいている歴代の会員とここにおられる皆様に心から感謝いたします。また二世、三世におかれましても富山県の美徳を受け継いで活躍されている方も多いと伺っており、富山県にとっても大いなる誇りであります」とメッセージが届けられた。

富山県人会留学生

 にしいえエステファニアさん(28歳)は2015年に富山県の留学生として日本語学習のために日本へ留学しながら大学で環境分野について学んだ。「留学はとても素晴らしい経験だったが1年は長かった」とコメントした。
 また、みやぞのさんは40年前の富山県留学生第一号。陶芸を学び研究所に入った。「留学は伝統を学べる貴重な機会。二世、三世が先祖や親戚について知り、日本の進歩する技術の中から何かを学べる機会だ」と語った。
 今まで36人の留学生を日本に送っている。学生の留学は2年間、研修制度は数ヶ月のものがある。みやぞのさんによると、数年前富山から交換留学生がアルゼンチンに来たという。