連邦最高裁は19日、サンパウロ総合大学が開発したガン治療用錠剤の利用を認可する法案を退けた。判事投票は6対4で、法案に反対が上回った。反対の論拠は主に二つ。一つ目は、同錠剤の試験が不十分で、安全性や効果、副作用の有無が不確かである事。二つ目は議会が同錠剤の使用を認めたのは、国家衛生監督庁による薬剤認可の権限を犯す行為に当たるからだ。これにより、がん治療薬解禁に対するブラジル医師会の疑問に答えた暫定令が承認された。
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全国家庭サンプル調査によると、今年第1四半期の年齢別失業率で、18~24歳は24・1%だった事が判明した。この数値は全体の失業率10・9%と比べ、2倍以上の高さだ。シマール・アゼレード調査員は「若者は就業経験や学歴が乏しく、元々ハンディがある上、家族の失業で求職者が増えている」と語った。昨年第4四半期の同じ年代の失業率は19・4%だった。若者の失業率が他の年代に比べて高い傾向は、国内のどの地域でも同じだという。
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21日夕方から22日まで、サンパウロ市内各所で文化イベント「ヴィラーダ・クルツラル」が行われる。この場合のヴィラーダは「日付が変わる」という意味で、市内隋所で徹夜のショーなどが開催される。となると当然懸念されるのが治安問題で、地元紙は「道で携帯電話を使わない」「大金やクレジットカードを持ち歩かない」「夜道で独りにならない」などの注意を呼びかけている。軍警による夜間パトロールも強化されるが、温度調整ができる格好で出かけることや、周りへの注意を忘れずに。
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