岩手県人会(千田曠暁会長)が15日昼、恒例のわんこそば祭りを開催した。第10回目を数える今年は、用意した70キロの乾麺がほぼ完売。例年同様、約300人が会場を訪れ、早食い競争も過去最多の参加者で大賑わいだった。
日本から輸入したそばに、改良を重ねる特製だしは毎年好評。薬味や餃子付きのそばは食べ放題で、中には5皿以上たいらげる来場者も見られた。
妻と訪れたサンパウロ市在住のルーベンス・アゼヴェードさん(39)は、フェイスブックでイベントを知ったという。「建築の勉強で訪日したことがある。その時にそばは食べたが早食い競争を見るのは初めて。とても興味深い」と笑顔を見せた。
その早食い競争は3分間で食べた数を競うもの。一昨年は24人、昨年は42人、今年は50人がエントリーした。5人一組に分かれ、ちびっ子や非日系、駐在員ら様々な層が競技に参加した。
全体で1位に輝いたのは、サンパウロ市在住で子ども移民の三宅みのりさん(39、大阪)。昨年は女子最高の84杯を記録したが、今年は大幅に上回る111杯を胃袋へかき込んだ。この記録は歴代最多と見られる。
競技を終えたばかりの三宅さんは、「まさか100杯を越えられるとは。声援にも後押しされ、そばを入れてくれる方も急かすくらい手際が良かった。記録はみんなのおかげです」と感激していた。成績上位者、杯数は以下の通り(敬称略)。
1位=三宅みのり(111)、2位=アリヤマ・ジョージ(105)、3位=杉田尚央(96)、4位=ウツミ・タクヤ(91)、5位=井上マルセロ(84)
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