連邦警察(PF)と国税局(RF)が、24日朝、リオ市とサンパウロ市でラヴァ・ジャット作戦第30弾(LJ30)を決行したと同日付伯字サイトが報じた。
連邦検察庁は、ペトロブラス(PB)社と、石油配管設備供給会社のアポロ(A)社とコンファビ(C)社の間では、09年~13年に50億レアルにのぼる不正契約がかわされ、約4千万レアルの賄賂が動いたと見ている。
LJ30では、拘留期限なしの逮捕状2件、家宅捜索令状28件、強制出頭令状9件の合わせて39の令状が出された。
検察官達は、今回の汚職にはジョゼ・ジルセウ元官房長官と、レナト・ドゥケPB元サービス部長の関与を示す証拠が出てきているとした。両者は既にLJ作戦で有罪判決を受けている。
連邦検察庁のロベルソン・ポッゾボン検事は24日朝の記者会見で、LJ30の汚職計画は、A社、C社の贈賄側から始まったとの見方を明らかにした。捜査員達は、両社が賄賂を「ビジネスモデル」と考えていたとしている。
無期限逮捕となったエドゥアルド・アパレシード・デ・メイラ容疑者と、フラヴィオ・エンリケ・デオリヴェイラ・マセド容疑者の二人は、建設会社「クレデンシアル」の共同経営者だ。検察は同社を、賄賂の授受に使われた〃ダミー会社〃と見ている。
A社がロビイストのジュリオ・カマルゴ被告にPB社との仲介と契約に向けての便宜供与を求めたため、同被告は当時のPB社サービス部長レナト・ドゥケ被告に連絡をとり、契約に向けての便宜を依頼したと検察は見ている。
ポッゾボン検事は「A社、カマルゴ、ドゥケ、PB社のラインで670万レの賄賂が動き、一部はドゥケ被告、一部は彼をPB社サービス部長に推したジョゼ・ジルセウ元官房長官やその周辺の政治家グループに流れた」「賄賂の25%はジルセウ被告に流れた」と語った。
C社もドゥケ氏と接触を図り、賄賂を払うことでPB社との契約を獲得し、A社と同等の利益を得たという。
検察は賄賂の授受には国外の口座も使われており、前記3社はPB社供給部でも贈賄を行っていたと見ている。ポッゾボン検事は「賄賂支払いは(PB社からの)〃ゆすり〃があった故か? それはない。今回はA社とC社が持ちかけた話だ」と断言した。