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和菓子を食べながら収録する様子。(左から)シルヴァニアさん、ドゥアルテさん、ローザさん
和菓子を食べながら収録する様子。(左から)シルヴァニアさん、ドゥアルテさん、ローザさん

ラジオで日本文化紹介番組=三宅ローザが今年から毎週=Mドゥアルテ「Você é Curioso?」で

 バンデイランテス・ラジオ局(RB=AM840、FM90・9)で14日昼、有名ジャーナリスト、マルセロ・ドゥアルテさん(51)は自分の番組「Você é Curioso?(あなたは面白い?)」(毎週土曜午前10時から正午)用に三宅ローザさん(71、二世)のインタビューの収録を20分ほど行った。その様子は編集されて28日に放送される予定。

 ドゥアルテさんは84年から、サッカー専門誌「レビスタ・プラカール」で研修生から初めて編集長まで叩き上げたスポーツ記者の生え抜き。その後、プレイボーイ誌編集長、ヴェージャ誌編集を経て、サッカー博物館の監修も務めた。
 毎日あるラジオの仕事に加え、ESPNブラジルTV局では「Loucos por Futebol(サッカーに夢中)」の番組を昨年まで持っていた。そんな超多忙な毎日にも関わらず、95年に刊行した著書『O Guia dos Curiosos(興味津々ガイド)』は10年間で18万部を売り上げるベストセラーになり、6冊の続編『セックス』『スポーツ』『発明品』などを刊行する中で、自らの出版社「Panda Books」まで立ち上げたやり手だ。
 そんなドゥアルテさんの看板ラジオ番組でローザさんは、昨年11月から隔週(1月からは毎週)で、2分間の日本文化紹介コーナー「Imagens curiosos do Japão」を受け持つなど、芸能活動を少しずつ再開させている。10年来、米国マイアミとサンパウロ市を行き来する生活をしているローザさんだが、息子の奥原マリオ純さんが統括する形で制作している。
 同週の上院大統領罷免投票を受け、14日のテーマは「日本国憲法」と硬派なもの。だが普段は「ポケモン」等のアニメから伝統文化までを分かりやすく、面白おかしく解説し、聴取者からの評判を高めている。
 その関係から今回呼ばれ、初の日系テレビ番組「イマージェンス・ド・ジャポン」を35年間に渡って、夫と共に番組制作や司会をしてきた経験を生き生きと語った。
 ドゥアルテさんから矢継ぎ早に質問が飛び、ローザさんは「ミス・ニセイを始めた時は、ビキニで舞台に立つことに家族、特に父親が反対して大変だった。日系社会には恥の文化が強かった。でもだんだん評判を呼んで定着した」などの裏話を披露した。
 ドゥアルテさんがユーチューブに「イマージェンス・ド・ジャポン」チャンネルを作り、収録映像が誰でも見られるようにする提案をすると、純さんは「素晴らしいアイデアだ。すぐやるよ」と約束した。


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収録後にシルヴァニアさん、ローザさん、ドゥアルテさん

収録後にシルヴァニアさん、ローザさん、ドゥアルテさん

 三宅ローザさんが東洋街で買ったお土産の饅頭などをほおばりながら、なごやかに収録は進み、一緒に番組を進行するアナウンサー、シルヴァニア・アウヴェスさんからも「学生時代から日系の友人が多かった」との思い出話も。ローザさんは収録前に実際の生放送の様子を観覧し、「私たちの時代からテレビの生中継をやっていた。でも、反応は目の前の来場者から。今はワッツアップやメールで、聞いている人全体から瞬時に反応があって凄い。昔のテレビとはまったく別物ね」と感心した様子だった。