大サンパウロ市圏内での既存タクシーとウーベルの対立の火種は昨年からずっとくすぶっているが、営業に強く反対する声にもめげず、グアルーリョス空港にウーベルのタクシー乗り場が二つ設置されたことで、波紋が更に広がりそうだ。米国に本社を置くウーベルは、携帯電話のアプリを使って簡単に呼べ、通常の同業よりも快適な自動車な上、同空港からだと相場の2分の1や3分の2くらいの料金で利用できるため、需要を増やしつつある。利用者の立場からすれば便利に越したことはないのだが、これまでの秩序崩壊を恐れる業界内では強い反対にあっており、対立はこれからも強まって行きそうな気配だ。
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このところ、熊本での大地震や、米国のオバマ大統領の広島訪問など、日本絡みのニュースもブラジルメディアで報じられている。最も新しい、北海道の山林で行方不明(後に発見)になっていた田野岡大和君(7)の件もかなり関心を持たれており、新聞やサイトでも写真つきで報じられ、テレビのニュースや奥様番組の中でまで話題となっていた。ブラジルでは特に、「父親のしつけの問題で起こったこと」という点で強い関心を集めたようだ。親の体罰にも世論が厳しいブラジルならではか。
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昨日から、サッカーのコパ・アメリカ100周年記念大会がはじまったが、セレソンは今日4日のブラジリア時間の23時から、米国カリフォルニア州のパサデナで対エクアドル代表戦を行う。試合の模様はグローボ局で衛星生中継される。ネイマールをはじめ、いつもの主力選手が数人出場しないが、やはり良い結果は出してほしい。