リオ市の新しい市民の足として期待され、5日に運行を開始した新型路面電車(VLT)が6日午後3時に故障し、サントス・ドゥモン空港まで200メートルのところで停止したと7日付け伯字各紙が報じた。
乗客は空港まで歩くことを余儀なくされたが、怪我人は出ていない。サントス・ドゥモン空港で営業しているタクシー運転手は、電車の乗客たちが「脱線した」と言っていたという。ネット上で流れた写真では、歩いている乗客の姿は見えるが、脱線の証拠らしきものはない。
VLTは2年に及ぶ工事後、5日からマウアー広場からリオ・ブランコ大通りを経てサントス・ドゥモン空港に至るルートで運行が開始された。
同市交通局は事件の火消しに躍起になり、「試験運行期間中の問題は想定範囲内」とし、脱線が起きた事は否定した。同局によると、VLTはアントニオ・カルロス停車場を通過後、動力系統の故障で停止したが「乗客は有資格者の誘導で安全に降車した。その他の車両の運行には影響がなく、停止した車両も20分後に運行を再開した。試験運行期間中は故障も起こりえる」という。
VLTは試験運行期間中のため、運行時間も正午から午後3時に限定されている。6月中は運賃が無料のせいもあり、満員の盛況となっている。