12日、米国で行われているサッカーのコパ・アメリカ100周年記念大会で、ブラジル代表(セレソン)はペルーに0―1で敗れ、決勝トーナメント進出を逃した。これを受け、ドゥンガ監督の進退問題も注目されている。11日付伯字紙が報じている。
10日の試合前までのセレソンはグループリーグB組首位で、12日のエクアドル対ハイチ戦終了時点でも、ペルー戦で引き分け以上なら1位で通過できるはずだった。
ペルー戦前半は、セレソンが押し気味に試合を進め、ボール占有率でもシュート数でもペルーより優勢だったが、ゴール前での攻勢が足りず、無得点に終わっていた。
点が決まらないまま試合は後半中盤を超えた。このまま逃げ切ればトーナメント進出にもなったが、後半29分、ペルーは数少ないワン・チャンスを生かし、セレソンのディフェンダー陣が上がったところにカウンターをかけたのだ。
ゴール前に出されたクロスをブラジルキーパーのアリソンの前で受けたのは、ミッドフィールダーのルイディアスだった。ボールはルイディアスの右手にあたった後にセレソンのネットに突き刺さったが、主審はこれをゴールと判定した。
セレソン側は数分に渡り猛抗議を続けたが、判定は覆らなかった。
これで劣勢となったセレソンは攻勢に転じようとしたが噛み合わず、結局、1987年以来となる、同大会での屈辱の予選敗退となった。
試合後、ドゥンガ監督は選手を責めず、審判の判定に不満を洩らした。
だが、エクアドル戦に続いてペルー戦でも無得点で終わった攻撃力の弱さをメディアやファンは攻め、大会前、「他グループと比べれば楽なグループ」とさえ呼ばれていたB組でトーナメント進出を逃したことを屈辱と捉える人たちも多い。
11日の伯字紙やサイトはこぞって、ドゥンガ監督解任の可能性が高いと論じ、後任の予想を行っていた。