沖縄県人会(島袋栄喜会長)による『第40回琉球民謡大会』が5日、サンパウロ市の沖縄県人会館で行なわれ、46人が出場、約200人が来場した。
島袋会長は開会式で、「琉球民謡はうちなんちゅの絆を強め、人の心をひきつける力を持った大切な文化」と話し、出場者を激励。年齢と技量によって、9部門に分かれ腕を競った。
色鮮やかな琉球着物を纏った出場者らが、琉球民謡独特の緩やかな三線の伴奏と共に日ごろの練習の成果を披露した。新人は自由曲、優秀、最高は「命身節」「恋語れ」などの課題曲、グランプリの部は出場者自身が三線を演奏し自由曲を歌った。
10人の審査員が旋律、拍子、声量、態度の4点を評価し、最高位部門である一般グランプリの部では、伊集ジュリアナさん(36、四世)が「恋ぬ花」を見事に歌い上げ優勝を果たした。授賞式の後、伊集さんは「叶わぬ恋の切なさを表現出来るように、去年から練習してきたのでとても嬉しい」と喜びを語った。
県系人を中心に会場は埋まり、毎年来場しているという田港ネルソンさん(79、二世)は、「皆上手で楽しかった。最近は若い人が多くて嬉しい。これからも続いてくれれば」と大会を楽しんだ。