14日に南麻州南部カアラポ市の農園で先住民と地元農家との間で武力衝突が起き、保健省先住民特別保健局のクラウジオーニ・ロドリゲス・ソウザ氏(26)が死亡、子供1人を含む先住民6人が負傷したと14日付G1サイトが報じた。
現場はドウラードスからアマンバイペグアに広がる先住民居住地にある農園で、武装集団を乗せた小型トラック60台が押しかけ、同農園を13日から占拠していた先住民約1千人に向かって発砲したという。現場にはソウザ氏ら4人の特別保健局職員がいた。
軍警のカルロス・シウヴァ中佐によると、衝突発生直後に消防隊が呼ばれ、軍警も出動したが、軍警3人はパンク後に先住民に制圧された。先住民からの銃撃で軽傷を負った3人は銃や防弾チョッキを奪われ、車両も燃やされた。軍警と連邦警察は奪われた武器返還を求めて先住民と交渉したが、決裂した。同中佐は、パラグアイ人の先住民が混じっていた疑いがあるとも述べている。
同州警官消防隊下士官協会によれば「軍警への極端な暴力行使」はなかったという。マリオ・ヴァレリオ・カアラポ市長(共和党・PR)は重傷者6人が病院に運ばれたが、保護区内の負傷者は警察や消防が入れず、救出できないとした上、緊迫した状況が続いており、連警、市警、軍警などが協力して事態打開を図っていると述べた。