ブラジル人女性は依然として、「家事と育児は女性の仕事」の偏見に抑圧されている。
15日に調査機関が発表したデータによると、36%の女性しか、夫と家事を分担していないとの結果が出た。調査結果によると、結婚している女性の57・7%の人は家事と育児が自分の主要な役割だと考えており、家事と育児の責任は夫と分担していると答えたのは36・4%だった。
ブラジル・クレジット保護サービスと全国商店経営者連合が発表したアンケート調査は、自営業者や私企業社員、公務員、主婦など、様々な職業の女性を対象にして行われた。
独身者も含めた全女性への調査では、70・8%の女性が「家の管理は自分の仕事」と答えているが、既婚者に限るとこの割合は80・8%に上昇する。他の家事に関しても、多くの女性は「(男性ではなく)自分の仕事」と考えている事が分かった。洗濯は69・5%、掃除は66・5%、炊事は66・2%が自分の仕事だと答えている。
様々な家事の中では、電球の交換や流し台のつまりの修理などの「家庭内の細々とした修理」だけが「男性の仕事」と考えられていて、自分の仕事と答えた女性は22・6%だった。
調査によると、25・4%の既婚女性は、家事の負担が重過ぎると夫に訴え、夫も同意したものの、何も変わらなかったと答えている。22・3%は、家事は自分がやるのが当然だから、夫とはその事について話さないと答えた。17・6%は夫婦間の不和を避けたいのでその問題に触れた事がないと答えた。
育児は66・3%の女性が「自分が主にやるべき仕事」と答え、16%だけが、風呂に入れる、宿題を手伝う、医者に連れていくことなどでは分担できていると答えた。育児は主に夫が行っていると答えたのは0・3%だった。
そればかりか、71・1%の女性は「一日のほとんどは自分が子供を見ている」と答えた。仕事をしている女性の場合は祖父母が子供の世話をしていると応える人が多く、10・6%が祖父母が主に子供を見ていると答えた。
「子供を見るのは主に夫」と答えたのは1・1%で、託児所(2・9%)やフルタイムで見てくれる学校(2・2%)、他の親族(1・7%)よりも少なかった。(15日付G1サイトより)