「実は思ったほど苦労しなかったんですよ」。ラーメン「モモ」開業の際、開発者のそんな一言がとても印象的だった。実は過去に、別の店舗(JOJOラーメン)の取材で真逆の言葉を耳にしたからだ。
現地食材で〃日本の一杯〃を再現するという、同じ方針の両店。「JOJO―」は日本のラーメン店主が監修したが、開店日を前に「苦労を重ねた」。プロも納得の味を求めたこと以外に、当地食事情に精通していないことが要因だった。
モモも開発に2年以上費やしたから、苦労はしているはず。それでも時間と手間、知識があれば、現地食材で立派な商品ができると証明された。
肥えた舌を持つ当地の人間なら本格ラーメンを作れる。日本からの参入を待ちわびつつ、「次は非日系のアレンジ版も!」と欲は尽きない。(祐)