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仏教を〃宝の持ち腐れ〃にしないために

 「数珠のかけ方も分らない」―西本願寺の僧侶いわく、たまにしかお寺に来ない三世や四世は、数珠をどうやって手にかけたら良いか知らない人も多いという。
 日頃から仏教に触れる機会がなければ無理もない話だ。日本語を中心に説法する寺では、若い世代が教えを理解できないため、親とは違う宗教を選ぶ日系人が多いとも聞く。
 そんな中で信徒数を増やしている仏教教団もある。若い日系人やブラジル人にも教えが伝わるよう、経典をポ語訳して書籍にしたり、積極的にブラジル人僧侶を養成しているところも。
 仏教には深遠な世界が説かれている。せっかく日本移民が持ち込んだ仏の智恵が、〃宝の持ち腐れ〃になるのはもったいない。信者の漸減に悩む教団は経典のポ語化など、勇気をもって改革に挑んでほしい。(将)