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パウリスタ・スポーツ賞貰うと五輪に近づく?

 創設から早60年―。体育振興を願って始まったパウリスタ・スポーツ賞がまた一つ節目を迎えた。たかがコロニア表彰とあなどるなかれ。後のブラジル代表も輩出するなど歴史には重みがある。
 合併した98年以降だけを見ても、仲尾次オスカル投手や大相撲の魁聖といった現役選手から、五輪柔道初の金メダリスト、アウレリオ・ミゲルサンパウロ市議などそうそうたる顔ぶれだ。
 さらに驚くべきは、リオ五輪出場が確定している日系選手14人中、実に5人が既に表彰されていること。今年9月には野球世界大会WBCの予選も始まる。東京五輪には野球、ソフトも種目に加わるだろうから、活躍の場がさらに増えそうだ。
 「自分も日系社会の一員だ」。表彰を機に、受賞者はそんな自我が芽生えるのではないか。彼らには世界一を決める舞台で、日系という自覚を胸に戦ってほしい。(祐)