ブラジル日本交流協会(二宮正人会長)の研修留学生らが第19回日本祭り(サンパウロ・エキスポ、7月8~10日)で今年も『布地蔵』を販売する。東日本大震災の復興支援として、数年前から継続している。
同品は津波による甚大な被害を受けた、宮城県名取市の箱塚桜団地仮設住宅で暮らす婦人らが手作りしたもの。被災以来、仮設住宅で暮らす婦人らが手仕事を通じて仲間作りにつながり、販売され広く喜ばれることで、生甲斐に感じているという。
キットの入手や販売支援などを、同協会と姉妹団体である日本ブラジルかけ橋の会が共同で行ってきた。4月の来伯前に仮設住宅を訪れブラジル文化に関する交流事業を行ってきた研修生だが、まだ復興は道半ばであることを痛感したという。
代表の石山和生さん(21、栃木)は「当日は写真展も行います。一人でも多くの人に津波の恐ろしさや防災の重要性を理解して頂き、前を向いて歩み始めた被災者の背中を一緒に押して欲しい」と来場を呼びかけた。
布地蔵は130体限定。30レアル。ニッケイ新聞ブース内にて販売する。