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GCM=自動車への発砲も追跡も禁止=サンパウロ市少年殺害の影響で

 6月25日に起きた盗難車追跡劇で11歳少年が死亡した後、サンパウロ市が市警備隊(GCM)に対し、不審車への発砲を禁じる方針を決めた。4日付伯字紙が報じている。
 この方針は2日付サンパウロ市官報に明記された。これにより、GCMは不審車に対する発砲を禁じられた。また、不審車の追跡や車内からの発砲行為を禁じていた過去の通達なども再確認された。
 これは、サンパウロ市東部のシダーデ・チラデンテスで起きた追跡劇で、11歳のヴァウジッキ・ガブリエル・シウヴァ・シャーガス君がGCMのカイオ・ムラトリ容疑者の弾を受けて死亡した事件を受けてのものだ。
 ヴァウジッキ君は盗難車の後部座席に乗っていたが、追跡中のムラトリ氏が「犯罪者が銃を撃って来た」と判断して撃ち返したところ、銃弾が首筋にあたって死亡した。
 この事件の直前には、サンパウロ市南部で軍警が10歳の自動車強盗の少年を射殺する事件が起き、社会問題となっていた。