【リオデジャネイロ共同】8月のリオ五輪で多くの日本人が応援に訪れることを見込み、在リオデジャネイロ日本総領事館はこのほど「安全の手引き」を作成した。ブラジルの治安の悪さは世界有数で、期間中に窃盗や強盗被害が出るのは避けられない情勢。同館は日本語訳付きの被害申告書をウェブサイトに載せている。
総領事館は五輪大会期間中、少なくとも33件の邦人窃盗・強盗被害があった2014年のサッカー・ワールドカップ(W杯)開催時の倍に当たる約1万人の日本人訪問を見込んでいる。治安は一層悪化しており、被害件数はさらに増えるとみられることからネットで状況を公開しているという。
リオ市の治安は劣悪で、15年の届け出ベースで人口10万人当たりの殺人件数は日本の25倍、強盗件数は660倍に達した。被害品を取り戻せる可能性はほぼないため、届けていない窃盗・強盗被害者はさらに多い。
総領事館は特設ページを開設。ダウンロードできる「安全の手引き」では被害を避けるため、歩きながらスマートフォンを使わないことや、タクシーに乗る場合は窓を閉めるなどの対策を呼び掛けている。
ジカ熱やインフルエンザの感染状況も随時更新するほか、日本のNPO法人などが作成したポルトガル語と日本語の対訳問診票をダウンロードできるようにしている。
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