国立インジオ保護財団(Funai)会長に、1964年の軍事クーデター擁護派の陸軍退役将軍で、キリスト教社会党(PSC)のセバスチアン・ロベルト・ペテルネリ・ジュニオル氏(61)が選ばれ、物議を醸していると6日付フォーリャ紙が報じている。
同氏は14年にサンパウロ州から下議選に出馬したが、落選した。PSCは、ジウマ大統領罷免投票で軍政時の陸軍将軍を称えたジャイール・ボルソナロ下議や、下院人権委員長だったのに同性愛者や黒人への差別発言を行ったマルコ・フェリシアーノ下議らを擁する国内随一の保守政党だ。
ペテルネリ氏も今年、自身のサイトで軍事クーデター52周年を記念し、「ブラジルが未だに共産主義に巻き込まれずに済んでいる」と礼賛した。
同財団会長職はテメル暫定政権発足後も空席のままだったが、ペルテネリ氏は先住民問題で知られる地域への赴任経験さえなく、役職に適性があるか疑問だ。先住民は6日、各地で抗議行動を起こしている。