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サンパウロ州選手権=下部リーグで八百長の疑い=結果を操作し賭けで利益

 サンパウロ州、リオ州、セアラー州で6日、サッカーの試合で八百長を行った疑いで、市警が7人を逮捕したと6日付G1サイトが報じた。
 「ゲームオーバー作戦」の逮捕者の1人はサンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・プレットのアメリカFC元ゴールキーパー、カルロス・ルナで、サンパウロ州内陸部のバウルー市やサンパウロ市、セアラー州フォルタレーザでも逮捕者が出た。逮捕令状は10人に出ており、家宅捜索令状も2件出ている。
 ルナは取材に対し「何の事だか分からない。八百長で稼いだ事はない。俺は正直者だ。いつも人の助けになるよう、誠実に生きてきた」と語り、事件への関与を否定したが、警察によれば、同氏の八百長関与を示す電話の盗聴記録が残っているという。
 今回の作戦の目的は、監督や選手達を買収し、サンパウロ州選手権2~4部の試合結果を操作していた詐欺団の解体だ。同詐欺団は、インターネットでの賭けの対象だった試合を操作し、アジアから賭けに参加した人達に不当な利益をもたらしていたという。インドネシア、中国、マレーシアからの賭け金の一部は、協力した監督、選手達に謝礼として支払われた。この不正計画はリオ在住のエージェントとインドネシアでプレー経験のある選手が取り仕切っていた。
 ブラジルでは05年にもマフィアが審判を買収し、不正をする行為が明るみに出た。同件では、ブラジル人で国際資格を持っていた10人の審判の1人、エジウソン・ペレイラ・デ・カルヴァーリョ氏も逮捕された。既に試合の終わっていた全国選手権一部リーグの試合のいくつかは無効とされ、再試合が行われた。