ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 肉を盗んでズボンの中に=フェイジョン保管庫襲撃も

肉を盗んでズボンの中に=フェイジョン保管庫襲撃も

 クイアバ市のスーパーの防犯カメラが、万引きの様子を記録した。
 ある男性は、真空パックの肉をズボンの中に隠した。別の男性は店に入ると、冷えた炭酸飲料の缶数個を手に通路まで行き、空っぽの袋に突っ込むと、買い物車(籠)を置いて出ていった。
 クイアバの肉屋では、ここ数週間、在庫や売上の帳尻が合わない状態が続いており、店主や店員が調査に乗り出したところ、毎週顔を出して数キロの肉を買っていた男性が、空っぽにした炭の袋に肉を入れて持ち逃げしていた事が判明した。
 男性は封がされたままの炭も二つ、買物車に入れてレジに向かい、その内の一つをレジ係に渡して会計を済ませる事で、怪しまれる事なく肉を盗んでいた。店主によると、損害額は1万から1万5千レアルに及んでいたという。
 別の化粧品店では、大きな空のカバンを持ち込んだ女性が、店内を回りながら商品をカバンに入れると、代金も払わずに出て行ったという。
 万引きの被害に遭いやすいのは、化粧品や酒類で、値段の高いものが狙われやすい。万引きは警察に届けられる事も少なく、防止策も徹底していない犯罪の一つだ。
 天候不順や高値が続くフェイジョンはインフレ昂進の要因の一つだが、最近は、あまりの高値に値を上げたのか、単なる欲か、フェイジョンを保管する倉庫を狙った強盗も発生。フェイジョンを生産している農家の中には、朝起きたら収穫するばかりになっていたフェイジョン畑が荒らされ、フェイジョンがごっそり盗まれていたという例もある。この農家ではこれに懲り、畑の警備をする人を雇ったというが、フェイジョン・カリオカが1キロ12~3レアルといった現状に悲鳴を上げている消費者は少なくない。(4、5日付G1サイトなどより)