連邦警察はラヴァ・ジャット作戦(LJ)関連のプリピャット作戦を6日に敢行。リオの原子力発電所「アングラ3」建設に関する贈収賄に関与した、エレトロヌクレアル(EN)前総裁のオトン・ルイス・ピニェイロ・ダ・シウヴァ容疑者らを逮捕した。7日付伯字紙が報じている。
オトン容疑者はブラジルにおける原子力の権威で、ルーラ政権の05年にEN総裁に就任したが、14年5月に汚職関与の噂が浮上して退任。同年6月のLJ第16弾「ラジオチヴィダーデ」で逮捕され、自宅軟禁中だったが、再逮捕された。
逮捕令状は10人に出され、7日のうちに、オトン容疑者の他、EN元役員5人が逮捕された。
また、オトン容疑者の後任のペドロ・ジニス・フィゲイレード氏は、強制連行後に事情聴取を受けた上、総裁を解任された。同総裁は捜査妨害の疑いがもたれている。
さらに、EN元理事のヴァルテル・ルイス・カルデアル・デ・ソウザ氏も強制連行で事情聴取を受け、南大河州ポルト・アレグレの自宅も家宅捜査も受けた。同氏は、ジウマ大統領が南大河州の電力局長をつとめていた時代の同僚で、ジウマ氏が鉱山動力相時代にENの理事になっていた。
今回の作戦の対象となったアングラ3建設に伴う汚職は、以下の通りとなる。同工事は、LJの汚職企業のひとつでもあるアンドラーデ・グティエレス社が12億レアルで請け負ったが、その約4%にあたる4800万レアルは、オペレーターのアジル・アサド氏の架空企業を介して横流しされていた。アサド氏は、LJの重要被告でペトロブラス元サービス部長のレナト・ドゥケ氏つきのオペレーターとして知られ、LJで既に逮捕されている。
アサド氏は、同契約の1%にあたる1200万レアルをオトン氏、1・2%にあたる1440万レアルを今回逮捕された5人のEN元役員に払っていたとされている。
EN元役員へは、ルイス・A・デ・アモリン・ソアレス元技術部長とエジノ・ネグリーニ元財政部長に各360万レアル、ルイス・メシア元運営部長、ジョゼ・エドゥアルド・ダ・コスタ・マトス元建設部長、ペルシオ・ジョルダーニ元企画部長に各240万レアルが支払われたという。
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