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サンパウロ州公共事業=1レアル食堂閉鎖の危機=補助金増額を業者が訴え

 サンパウロ州の公共事業、1レアルで昼食を提供する「ボン・プラット」の運営団体が財政破綻状態にあり、食事の質も定められた基準を下回っているため、営業停止を訴えていると6日付エスタード紙が報じた。
 ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事(民主運動党・PMDB)は価格を上乗せせず、廉価な食材を探すよう求めている。「褐色のフェイジョンが高いなら、黒を使えば良い」とは、フロリアーノ・ペザーロサンパウロ州社会開発局長の言葉だ。
 低所得者向けに昼食は1レ、朝食は0・50レで提供するボン・プラットは51あり、サンパウロ州と契約した41の業者が運営している。各業者は代金の他に、州政府から朝食1・03レ、昼食3・81レの補助金を受け取っている。州全体では1日8万3千食が販売され、公費負担は1日28万3500レ、年間では7400万レだが、業者達は「補助金は不十分で、近いうちに営業を停止せざるを得ない」という。
 06年以降、昼食の原価は34・15%、朝食も17・99%値上がりした上、最近の食品高騰がこの状況に拍車をかけており、業者たちは昼食と朝食の補助金を5・47レと1・31レに増やすか、代金引き上げを提案している。
 サンパウロ州社会開発局長はサービス停止の心配はなく、食事の質も低下していないとし、「知事の命令で、私も週に2回はここで食事している。品質も栄養価も下がっていない」と語っている。