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誕生日の贈り物は保存食=9歳児が病院などに寄付

 サンタカタリーナ州キロンボで2日、一風変わった誕生パーティーが開かれた。
 パーティーの主は、7日に9歳になったレオナルド・ズアナッジ君で、会場は、同君の父親のエロイル氏(38)が働く協同組合の娯楽室だ。
 サッカーに興じ、ケーキを切ってお祝いの歌を歌うあたりは普通の誕生パーティーと変わらないが、通常なら玩具や服などのプレゼントが置かれるはずのテーブルの上に並んだのは、米や油、小麦粉にフェイジョンといった保存食品。
 70キロに及ぶ食料品は実際に誕生日を迎えた週、同市内にあるサンベルナルド病院とある貧しい家庭に寄付された。
 誕生日のプレゼントは保存食にしてもらい、必要なところに寄付するというアイデアはレオナルド君の両親が提案したものだが、同家はこれまでも、クリスマス(ナタール)や子供の日などの祝祭日に貧しい家庭に寄付を行ってきた。
 いつもその品を届ける役を買って出ていたレオナルド君は、「誕生日の贈り物は必要な人達への寄付」というアイデアを素直に受け入れ、病院などへも喜んで届けに行ったという。
 最終的には両親から玩具をもらったレオナルド君は、友人達からの贈り物は寄付に変わった事を後悔する事もなく、「すごく良かったよ!」と笑顔で語った。(8日付G1サイトより)