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聖母婦人会バザー、盛況に=名物のうどん、天ぷらに列

朝から働きづめの皆さん

朝から働きづめの皆さん

 聖母婦人会(畑中アリッセ会長)主催の慈善バザーが3日、サンパウロ市のサンゴンサーロ教会で開催され、今年も1千人以上の来場者で賑わった。名物うどん、天ぷら、福神漬け、今川焼きに加え、巻き寿司、おこわなど例年通りの豊富な品揃え。昼ごろに会場は人で一杯になった。
 台所で作業をしていた緒方エレーナさん(73、二世)は、「福神漬けは5月に野菜を切って漬け込み、6月はじめに袋詰め。昨日も皆で稲荷寿司、今日も朝からずっと作業です」とこと。畑中会長は「昨日も今日も100人ぐらい手伝ってくれ、本当に助かっています。子供たちまで参加してくれ、親子3世代で一緒に準備してきました」とボランティアに感謝した。

一杯になった会場

一杯になった会場

 40年以上バザーを支えてきた同会初期メンバーの一人、東(あずま)マリナさん(88、東京)は、名物のサンダルほどもある大きな天ぷらの発案者だという。
 「小さいと値段がつけづらい。だから試しに大きくした。20年ほど前、そんなこと考える人いなかったわ。そしたら『食べ応えがあって美味しい』と好評で、続けることに。大きな鍋で揚げるから大変なのよ」と思い出しながら微笑んだ。「病気になったので5年ほど前から引退して、若い人に任せています」とごった返した会場を、頼もしそうに見渡した。
 このバザーの収益は同教会や青年部、憩の園、希望の家、日伯司牧教会、カリタス修道女会などに寄付される。