南米共同市場(メルコスル)の議長国を規定通り7月12日にベネズエラに回すか否かを話し合う会議が11日にウルグアイのモンテビデオで行われた。ウルグアイは、8月交代とのブラジル提案を退け、ベ国の議長国就任を認めようとしたが、ベ国外相の登場で決定が先送りされた。12日付伯字紙が報じている。
今回の会議は、パラグアイの提案で、ブラジルをぬいたメルコスル創始国のみで行われていた。
現議長国のウルグアイは、ジョゼ・セーラブラジル外相が6日に出した「ベ国の議長国就任を8月に延期する」案を却下。同案は欧米経済に批判的なベ国が欧州連合(EU)との関係を悪化させることを懸念したもので、パラグアイやアルゼンチンもベ国には懐疑的だ。
ウルグアイは、昨年12月のベ国議会選で違反がなかったとし、同国の議長国就任を認める方針を示した。これは、12年に議会クーデターに伴うパラグアイの参加停止を決めた際、ウルグアイがブラジルとアルゼンチンの意向に左右されたため、タバレ・ヴァスケス政権が連立与党から圧力をかけられた故の発言だ。
だが、会議の雰囲気はベ国のデルシー・ロドリゲス外相の出現で悪化。ブラジルとパラグアイ代表は気分を害し、退出した。
同外相はベ国は数日中に議長国を引き受けるとしたが、数時間後、他の国々から否定された。
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