リオ市では今週末から月曜にかけての48時間で、一般市民が流れ弾に当たる事件が4件も発生し、内3件で死者が出たと12日付G1サイトが報じた。
最も新しいのは、11日朝、同市北部ペーニャ区の複合ファヴェーラ(スラム街)ヴィラ・クルゼイロの自宅で、息子が帰宅するのを待っていた大工のジェッセー・メンデス・ダ・シウヴァ(52)さんが頭に被弾した事件だ。ジェッセーさんは、ペーニャ区の病院に運ばれたが、搬送中に亡くなった。警察は、同氏に当たった弾は警官が発射したものか、警官と銃撃戦を行った容疑者が発射したものかを捜査している。
その数時間前には西部バングー区のファヴェーラ、ヴィラ・アリアンサで、5年前に強盗に撃たれて下半身麻痺となったヴァンデルソン・デ・ジェズース・レッサ・ダ・シウヴァさんが、流れ弾で死亡した。車椅子生活だったヴァンデルソンさんは、運動するために友人と出かけるところで被弾し、病院に運ばれたが亡くなった。
10日の午後は、日雇い労働者のシセラ・ロドリゲス・ダ・シウヴァさん(38)が流れ弾に当たり死亡した。
4人の被害者中、唯一命を取りとめたのは、マレー区の複合ファヴェーラにある自宅に帰宅する途中、ブラジル大通りで腹部と腕に弾を受け、病院に運ばれた11歳の少女だけだが、彼女も重体で入院加療中だ。
相次ぐ事件に警察もパトロールを強化したが、いずれの事件でも犯人は捕まってない。(12日付G1サイトより)