英国のBBCが10日に、8月5日からリオ五輪が始まる事をアナウンスするビデオを公表したが、「素晴らしい」と賞賛する声と同時に、「五輪開催地はリオデジャネイロであって、アマゾンの密林ではないとBBCに教えてやってくれ」といった批判の声があがっている。
1分30秒でBBCのフェイスブックに掲載されたビデオは、「8月5日に地球上で最も大きなショーが始まる」と書かれた場面で終わるが、最初の出だしはアマゾンの密林を思い出させる光景そのもの。
黒ヒョウとジャガー、ワニ、ナマケモノ、アリクイ、アルマジロ、タテガミオオカミ、サルが登場し、五輪競技種目(短距離走、板飛び込み、体操、ハンマー投げ、重量挙げ、走り高跳び、ビーチバレー)を行う場面が続いた後は、競技中の動物が人間に姿を変え、高台に集まってリオの町を見下ろすという設定だ。
高台から見る町の真ん中にはマラカナンを想定したと思われるまばゆい光の見える場所があり、「リオ2016」「地球上で最も大きな祭典が始まる」「BBC提供」との言葉が続く。
動物などは詳細に観察して描かれ、流石と思わせる部分があるが、ブラジル、アマゾンというステレオタイプ的な連想には、ブラジル人を中心とした閲覧者から疑問や苦言が飛び出している。
「このビデオ、真面目に作ったの?」「オリンピックはアマゾンの密林の中でやるの?」「ターザンやモグリが足りないよ」「ブラジル人は密林の中なんかに住んでいないよ」などといった書き込みに、BBCがどう答えているかは報じられていないが、少なくとも、ブラジル人からの反応は批判的なものが多かったようだ。(11日付エスタード紙サイト、11日付Hoje Em Diaサイトなどより)
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