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アニッタ(Fernando Maia/Riotur)
アニッタ(Fernando Maia/Riotur)

アニッタやカエターノが出演=注目のリオ五輪の歌のパフォーマンス

 10日、8月5日に行なわれるリオ五輪の開会式の音楽パフォーマンスを行うアーティストとして、人気女性歌手のアニッタと、大ベテランのカエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルが決まったと発表された。
 アニッタは1993年生まれの23歳。地元リオ出身の美人シンガーで、2013年、「ショウ・ダス・ポデローザス」の大ヒットで、一躍、ブラジルの若者に大人気のダンス・ミュージック「ファンキ」の女王として注目された。
 ブラジル国内では曲がヒットしたことや、その美貌から、芸能、ファッション、カルチャーのメディアの寵児となって久しい。彼女は、南米圏、さらにはアメリカへの進出も噂されており、「若き国際スター候補」との期待もかけられての選出となったようだ。
 一方、カエターノとジルは、1960年代の世界的な若者文化の激動の時代に、ブラジルからの回答とも言うべき「トロピカリズモ運動」を掲げ、その斬新な音楽性は時間をかけて世界に浸透した。
 カエターノは欧米圏のロックの大物アーティストからも尊敬を集める存在となり、ジルもルーラ政権時代に文化相をつとめるなど、ブラジル音楽界においては、約半世紀にわたり、重鎮として君臨し続けている。
 前回12年のロンドン大会は、開会式に元ビートルズのポール・マッカートニーが登場して歌った。20世紀の音楽文化を代表する巨星を出されてしまっては、それに対抗するのは至難の業で、今回の開会式では、世界中のテレビ視聴者から受ける視線ゆえのプレッシャーも並大抵のものではないだろう。
 ただ、14年のW杯開会式のパフォーマンスが、アメリカのラッパー、ピットブルに同じく同国の女優兼歌手のジェニファー・ロペスが組み合わされたため、おまけのようについて来たブラジルのクラウジア・レイテの存在感が薄さなり、不評だったに比べると、ブラジルらしさは感じられるパフォーマンスになりそうだ。(10日付グローボ・エスポルテなどより)