サンパウロ州イタペチニンガ地方では、生産農家がフェイジョンの作付けに困難を覚えていると13日付G1サイトが報じた。
パラナパネマ市のアベル・シモンエス氏は天候不順と種不足で、6月に予定していたフェイジョンの作付けを延期した。その理由は「今年は寒さが厳しく、霜も降りたから、例年通りの日程での作付けはできない。フェイジョンは霜に弱く、50~70%、下手すれば100%ダメになる可能性がある」からだ。
また、フェイジョンの主要産地のゴイアス州では年頭に雨が降らず、収量が低下したため、イタペチニンガ市にある農薬や種を扱う店では、種用フェイジョンの価格が昨年同期の倍のキロ12レアルに高騰。年頭から品不足で種の注文を受け付けない店もあり、今季の作付けを諦め、大豆やトウモロコシ、小麦などを植えた農家もある。
フェイジョンの消費者価格が15レに達しているため、フェイジョンの作付は半分にし、他の作物を植える農家もある。この農家ではその理由を「種の値段は消費者価格の倍が相場だから、最低キロ20レになる。この値段だと作付コストが高くつく上、収穫する頃は値が下がり、元が取れなくなる」としている。
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