ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 銃撃戦表示する携帯アプリ=8日間で1万5千人が利用

銃撃戦表示する携帯アプリ=8日間で1万5千人が利用

地図上の銃撃戦発生地帯にオレンジの弾丸マークが現れる

地図上の銃撃戦発生地帯にオレンジの弾丸マークが現れる

 7月6日に配信し始めた、リオ都市圏で発生している銃撃戦をリアルタイムで地図上に表示するスマートフォン用アプリケーション(アプリ)、フォーゴ・クルザード(FC)が、1万5000回ダウンロードされたと、14日付G1サイトが報じた。
 サービス開始から1週間で265件、1時間平均で1・5件以上の銃撃戦がFCに表示された。
 265件の銃撃戦での死者は24人、負傷者は20人だった。同期間中に警察は50件の武力衝突を記録した。銃撃戦発生件数最多はリオ市北部アレモン複合ファヴェーラ(スラム街)だ。
 サービス開始後3日間で258件の銃撃戦発生を表示したが、28%は重複通知、テスト、他州での銃撃戦の誤表示などで削除された。
 FCは、治安問題を専門とする女性ジャーナリスト、セシリア・オリヴェイラ氏が、毎日起こる銃撃戦の実態を調べる事で生まれた。「紙媒体や軍警の公式発表、市内に散らばる友人達を通じて銃撃戦の発生件数と発生場所を調べたところ、想像を超える現実に驚いて、アプリを作った」とセシリア氏は語る。
 FCは軍警や利用者からのデータも集め、より正確に機能する。情報源ごとに区別した銃撃戦発生情報表示も可能だ。
 同氏によると、FCの累積データは週、月、四半期単位で表示できる。累積データはFCのサイトか「レポート」ボタンで閲覧可能だ。