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リオ五輪警備態勢強化へ=日系社会の応援にも影響

 【リオデジャネイロ共同】フランス南部ニースで起きたトラック暴走テロを受け、8月にリオデジャネイロ五輪を迎えるブラジルの治安当局は15日、警備態勢を強化する方針を明らかにした。一方、リオデジャネイロの日系人団体などは15日、計画していた五輪の女子マラソンの応援を中止することを決めた。
 大統領府のエチェゴエン安全保障室長は15日、首都ブラジリアで記者会見し、ニースのテロを受けて「治安に関する懸念が高まった」と述べ、五輪期間中、検問や路上の障害物の数を増やし交通を制限するなど、テロ対策を強化する方針を表明した。
 ブラジル政府は、五輪期間中、35万~50万人の外国人訪問者を見込んでおり、「一匹おおかみ」型テロへの警戒を強めている。エチェゴエン氏は「何らかの組織がテロを計画しているとの確かな情報はない」としながらも「ほかのいかなる場所と同じように、ブラジルでもテロが起きる可能性はある」と述べた。
 一方、リオの日系団体や在リオ日本総領事館がつくる連絡協議会は15日、会合を開き、日系人や在留邦人が集まって行う予定だった8月14日の女子マラソンの応援を中止することを決めた。テロの標的になりやすくなるとの判断という。