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玉城流小太郎会=「子は宝」七福神で表現=大嶺支部長初発表会に喝采

終演後の舞台挨拶で来場者に感謝を示す大嶺初枝支部長(中央)

終演後の舞台挨拶で来場者に感謝を示す大嶺初枝支部長(中央)

 玉城流小太郎会ブラジル支部(大嶺初枝支部長)は3日、同支部にとって10年ぶりとなる第7回琉球舞踊発表会を、サンパウロ市の沖縄県人会館で開催した。大嶺支部長の就任来初となる発表会ということもあり、会場一杯の約450人が来場した。
 午後2時、野村流音楽協会ブラジル支部ら4団体の合同演奏で幕が開けた。続く開会式では新城盛春実行委員長、島袋栄喜沖縄県人会長が発表会の開催を祝福。玉城流小太郎会本部から届いた、高宮城文子二代目会主の祝辞を紹介した。
 その後、傘下10団体の舞踊道場と、ゲストのレキオス芸能同好会エイサー太鼓が全24演目を披露。最終演目の『七福神』では、舞台に大きな宝船が設置され、大嶺支部長ら師範が七福神を、生徒の子供達がその眷属を演じた。
 大嶺支部長によれば、子供たちと宝船に乗る場面には「私達にとって子供達はまさに宝物。その子供達と共に未来へと進んでいく」という思いが込められていたという。
 終演時には全演者が舞台に登場し、来場者へ御礼。会場からは、惜しみない拍手が送られた。感動の余韻が鎮まる間も無く、無事の閉幕を祝うカチャーシーが会場全体で行われ、笑顔溢れるなかの閉幕式となった。
 閉幕後、舞台裏で生徒らに囲まれた大嶺支部長(67、沖縄)は「みんなが一生懸命になって発表会を成功させてくれた」と感極まった様子で感謝を語り、「これからも頑張っていきたい」と今後一層の活躍を誓った。
 県系人を中心に集まった会場では、衣装から舞台構成まで発表会にまつわる全てを監修しきった大嶺支部長をねぎらう声が多く聞かれ、孫が同舞踊教室に通っているという赤嶺ツネコさん(75、二世)は「大変な仕事だったと思う。とても感動した」と心からの賛辞を送った。