フランスはニースでのテロ翌日の15日、リオ連邦大学(UFRJ)の客員教授だったアルジェリア系フランス人の男性が、国外追放処分となった。16日付伯字紙が報じている。
追放処分を受けた物理学者のアドレーヌ・イシュール氏(39)は、09年にフランスでテロを画策した容疑で5年の実刑判決を受け、13年まで服役していた。13年に出所後、来伯し、14年からUFRJで教鞭をとっていた。
15日朝、イシュール氏はリオ市チジュッカにある同僚宅で、UFRJで行った調査結果を中央ヨーロッパの物理学者とのビデオ会議で発表中、連警の訪問を受けた。連警は発表終了と荷造りを待って、同氏を連行。その日の午後ガレオン空港に移送された同氏は、同日夜のポルトガル経由の飛行機でパリに戻った。
UFRJとイシュール氏との契約は7月に切れたが、大学側は2年延長させる意向だった。
だが、連警はイシュール氏がイスラム教のジハジスタ「聖戦主義者」とネットで繋がっていることを発見。テロリストたちの調整役受諾とのメールも見つかった。
この事実をもとに、連邦政府が法務省にビザの延長拒否を願い出て、法務省がそれに従った。
UFRJ側は今回の処分に対し、強い不満を表明している。
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