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リオ市=環境保護区の道路舗装=近隣住民から非難の声

 リオ市役所が五輪の自転車競技のため、同市西部のグルマリ浜の道路の一部をアスファルトで舗装した。五輪後には元の状態に戻すというが、近隣の住民から不満の声があがっていると21日付エスタード紙が報じた。
 問題となった道路は、四つの自転車競技で使われるルートの一部となっている。リオ市役所の公共サービス課は、自転車競技で使う31の主要道路に100キロにわたる舗装工事を施した。
 3月に公共サービス課が道路舗装計画を提出した際、マルクス・ベルキオル・コレイア・ベント課長は「主要道路のアスファルトの修復はリオ市民との約束だが、市内全てで行うのは難しい。リオ五輪のおかげで舗装工事が進む」と語ったが、グルマリ浜のことには言及していなかった。
 グルマリ浜は環境保護区で、市内に残る数少ない綺麗な浜の一つだ。だが、海岸に程近く、切石が敷き詰められたエスタード・ダ・グアナバラ大通りの一部がアスファルトで覆われ、景観を損ねたため、住民が市役所の説明を求めて反対運動を起こした。商店主のレオナルド・ブラーガ氏(25)は「切石の綺麗な道路の半分がアスファルトで覆われ、まるで黒い絆創膏のようになってしまった」と悲しんだ。
 リオ市役所公共サービス課は、同大通りのアスファルトはリオ五輪後すぐに取り除き、元の景観に戻すと約束している。