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東西南北

 22日付アゴラ紙によると、サンパウロ市では公共の照明や信号用の電線を狙った窃盗が多発しており、半年間で470キロメートル分(1日平均2・6キロメートル分)が盗まれたという。サンパウロ市とリオ市の距離が450キロだから、盗まれた電線はこれを超える。信号が機能しなくなったのは北部の70件が最多で、以下、セントロで60件、西部で55件と続く。照明用の電線の被害が大きかったのは西部のラッパやピニェイロス、セントロのセーなど。電線盗難による被害を回復するのに、市は1カ月に150万レアルを費やしたという。電線窃盗は都電(CPTM)でも起きており、通勤・通学や安全確保の面での被害も深刻だ。
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 21日未明、南大河州アロイオ・ドス・ラトスの薬物依存者のためのリハビリ・センターで火災が起き、7人が死亡、2人が火傷をして入院し、内1人が重体だという。この施設には40人ほどが入院していたが、死傷者はいずれも、居室に鍵がかけられた状態で入っていた人たちだった。こうした施設では居室の施錠は禁じられており、警察は同施設の運営者3人を殺人容疑で逮捕した。火災の原因はまだわかっていない。
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 サンパウロ州ピラシカーバで。モデルのアリーネ・フルランさん(28)が、14日にナイトクラブを出た後、行方不明となっている。アリーネさんの最後の電話を受けたのは恋人で、アリーネさんは混乱して意味不明なことを口走り、助けを求めていたという。また、アリーネさんの母親にも失踪の2日後に不審な電話がかかっており、警察は誘拐の可能性を疑っている。