アマゾナス州マナウス市の養護施設モアシル・アウヴェスで、日本政府の草の根無償資金協力によるプールが完成し15日、竣工式が開かれた。施設の子どもらは早速プールに入り、時折歓声を上げながら水遊びを楽しんだ。
式では在マナウス日本国総領事館の後藤修二総領事が、「改修された施設を最大限に使ってほしい」とあいさつした。マナウス市教育局のカチア・シュワイカージ局長や施設の利用者ら約160人が参加した。
草の根協力として供与されたのはおよそ7万7千ドル。完成したプールは縦約13メートル、横約6メートルで、屋根が設置されて屋内施設になったほか、プールの周りにスロープ(坂道)が付けられ、更衣室やトイレも整備された。プールは以前もあったが身体障害者用の造りでなく、安全に使える状態ではなかったという。
モアシル・アウヴェス養護施設には身体が不自由な0~38歳の53人が暮らす以外に、ダンスや柔術などの理学療法クラスに通う利用者もいる。
クラウデッチ・シアルリーニ施設長は、「プールの改修は長年の夢だった。リストにはすでに順番待ちができるほど、みんな楽しみにしている」と話した。(菅野麻衣子マナウス通信員)