本日付本紙でも報じているように、エドゥアルド・スプリシー元上院議員が逮捕されたが、その行動が道義的に正しいか否かは抜きにして、ネット上ではむしろスプリシー氏を評価する声の方が目立っていた。実際の話、PT議員で、汚職以外で逮捕された例は随分久しぶりに聞いた。加えて、その行為が、貧しい人たちの立場に立ったということで言えば、PTの本来のイメージにも重なる。「今のPTにもまだこんな人がいるんだ」という評価があったのはうなずける。一方、スプリシー氏の元妻のマルタ氏もPTに失望して離党し、サンパウロ市市長選に臨んでいる。これからのPTやいかに。
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8月1日(月)より、バスや地下鉄・CPTMで使われているビリェッテ・ウニコ(BU)のセマナル(1週限定)とジアリオ(1日限定)は、使用者の名前が登録されたBU以外では課金出来なくなる。ジアリオは16レアルだが、CPTMの駅などでは、自分が持つBUで乗客を通して3~3・50レアルを受け取るという形の不正が目撃されており、闇売人の儲けは1日40レアルという例もある。課金停止はこの問題を解消することを目的とするものだ。ハダジ市長は1カ月程度で解決するというが、長引かない事を願いたい。
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25日、サンパウロ市地下鉄ルス駅の第一連絡道が再開された。同連絡道は昨年12月に起きた同駅内のポルトガル語博物館での火災以降、閉鎖されていた。火災で開いた博物館の天井部分はまだテントで覆われた状態だが、連絡道復活は嬉しい話。天井も含む早期の完全修復を願いたいところだ。