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アングラ・ドス・レイス=聖火リレーとデモ隊衝突=プログラムの一部を割愛

 リオ五輪の聖火リレーがリオデジャネイロ州に到達した27日、同州ではパラチーに次いで2番目に聖火リレーが行われたアングラ・ドス・レイス市で、市民による抗議行動(デモ)でリレーの一部が割愛されるという事態が起きた。
 市中央部とジャキーバ区で起きたデモは、救急診療所(UPA)1カ所の閉鎖とバス路線一つの廃止、公務員給与の遅配に対するもので、五輪そのものや聖火リレーに対する抗議ではなかった。
 だが、同市では、聖火リレーやリレー後に行われるフェスタに経費がかかる事を不満とする市民もおり、市内2カ所で、デモ参加者と聖火リレーのコースを警備する警官やリレー走者に伴走する警備員とのもみ合いが起きると、リレーに不満を持つ人達による投石なども行われた。
 デモ隊の一部が聖火ランナーの手からトーチを奪い取り、聖火を消す騒ぎも起きたため、リレーの一部は割愛され、軍警が催涙ガス弾やゴム弾で対応。現場では逃げ惑う人の姿も見られた。
 聖火リレーは状況収拾後に再開されたが、一部のランナーはリレーに参加出来ずに帰宅する事を余儀なくされた。同市内での聖火リレーは全15キロの予定だったが、この混乱で一部が割愛された他、フェスタも中止された。
 デモ参加者と警官らとの衝突では、少なくとも子供1人がジャキーバ区の総合病院に運ばれたが、子供の状態や逮捕者の有無に関する情報は公開されていない。
 なお、28日の聖火リレーは、リオ・クラーロとレゼンデ、バーラ・マンサ、ヴォウタ・レドンダの4市で行われた。
 29日は、ピライー、バーラ・ド・ピライー、ヴァッソウラス、パライバ・ド・スル、トレース・リオス、ペトロポリスといった具合に同州内を回った聖火は、8月4日にリオデジャネイロ市に到着するが、8月5日の開会式で聖火台に着火する走者が誰なのかは、未だに公表されていない。(28日付G1サイト、オ・テンポなどより)