リオ五輪に向け滞在中の女子バスケットボール日本代表に、異色の助っ人が加わっている。南大河州サンタローザ出身の元Jリーガー、マルセロ・バロン・ポランクジックさんだ。
日本では1998年から甲府をはじめ市原(当時)、清水、鹿島などを渡り歩いた。現在は地元で飲食店を経営する。今年に入り知人の結婚式に出るために訪日。そこで出会った競技関係者から、通訳として帯同してほしいとの要請を受けた。
「約10年過ごした日本。現役時代はいくつものクラブに所属したが、どの地域でも親切にしてくれた」ことが決め手に。「今でも日本が大好き。力になりたい」と流暢に答えてくれた。
先月、カンピーナスでの練習試合ブラジル戦直後には、当地メディアと日本人選手の間に入るなど積極的にサポート。「チームは明るく楽しく調整できています」と期待を寄せた。
現役時代は点取り屋として、最前線で体を張ったバロンさん。今では黒子に徹し、二言語話者という知的な一面でチームを支えている。(祐)
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