ブラジルクレジット保護サービス(SPCブラジル)と全国商店主連合が全国の州都で行った調査によると、父の日の贈り物は買わないという消費者は5人に2人で、父の日商戦は厳しいものとなりそうだと4日付G1サイトが報じた。
贈り物を買わない理由は、予算不足が6・2%(18~34歳の人では14・4%)、失業中が5%(同11・2%)で、金回りが悪い事が最大の原因だ。贈り物の予算は15年と同額という人は35・4%、予算を減らす人が29・1%、予算を増やすと答えた人は19・7%だった。
個々の贈り物の価格の平均は115・37レアルで、昨年の119・83レアルより低下。A、Bクラスの平均は150・54レアル、Cクラスの平均は107・95レアルだった。
贈り物として考えているものの筆頭は衣類(46・6%、15年は53・8%)で、香水や化粧品(27・1%)や靴(18・5%)、装飾品(14・6%)と続く。
商店主連合のオノリオ・ピニェイロ会長は、「状況は他の祝日より厳しい」と評価。「失業率上昇や高インフレが続いている事、融資枠が制限されている事などの影響に加え、電気、水道その他の支払いやローンの返済といった事柄を優先する必要があり、消費者が財布の紐を締めざるを得なくなっている」と見ている。
サンパウロ州商業協会も4日、父の日商戦は昨年比9%減との見解を発表した。