サンパウロ州内陸部のリベイロン・プレット市に住むジャニセ・デ・オリヴェイラ・マルケスさんは、7月5日に起きたプロセグル現金輸送警備会社(以下、警備会社)強盗事件を忘れられない。
5日付フォーリャ紙によると、同件以後、強盗に狙われた企業のある市の住民や公的機関は、警備会社を住宅地から移転させようとしている。
過去8カ月間の警備会社強盗事件は、リベイロン市とカンピーナス市、サントス市で起きた。これらの事件の被害額は1億3500万レアル、死者5人、負傷者4人が報告されている。
リベイロン市では、検察が同種企業を市街地に開設する許可を与えるために使われた基準の合法性を調査する。ナウル・ルイス・フェルカ検察官は、一般人の居住区に強盗が狙うような企業の営業拠点を設置することの影響について検討の必要性を説いている。
カンピーナス市では警備会社の強盗事件が2回あり、3月に襲撃された警備会社プロテジェの傍に住むイヴォネ・クレセンシオ・ダ・シウヴァ・メンドンサさんは、事件以降、安心して眠れないと訴えている。犯人らが警備会社の周囲6区画を閉鎖したため、「家から出られず、すぐ傍で起きた銃撃戦のショックで、今も薬を服用している人もいる」と語った。
イヴォネさんたちは、昨年11月に強盗被害にあったプロセグルの近隣住民と共に、住宅地からの警備会社立ち退きを訴える団体を作った。
州保安局によると、リベイロン市の事件では犯人3人が捕まった他、プロセグルの元社員1人が情報を流した容疑で身柄を拘束されたという。
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