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カンデラリア教会とその前に設けられた聖火台(Ivo Lima/ME)
カンデラリア教会とその前に設けられた聖火台(Ivo Lima/ME)

聖火が二つある五輪=ボウレヴァルドも好評?=ダフ屋暗躍は止められるか

 5日夜のリオ五輪開会式は世界中30億人を魅了したと言われるが、今回の五輪は、開会式での聖火台への点火で聖火リレーが終わらない、史上初の大会だ。
 開会式直後、既に日付も変わったリオの街で6日未明に行われたもう一つの聖火台点火は、14歳のジョージ・ゴメス君によって行われた。
 通常の聖火台は陸上競技会場に設けられ、大会期間中、ずっと火が灯っているが、今回の五輪では、開会式がサッカースタジアムであるマラカナンで行われた事と、マラカナン内だと一般の人が聖火を目にする事が出来ない事とで、二つ目の聖火台が設けられた。
 8日付エスタード紙によると、カンデラリア教会前に設けられた聖火台は観光客も集まるスポットとなり、リオ市民は第二の聖火台に点火した最終ランナーのジョージ君を、「聖火台の少年、庶民の聖火の少年」と呼んでいるという。
 「庶民の聖火」があるのは、五輪と並行して開催中の文化イベント「ボウレヴァルド・オリンピカ」のマラヴィリャ地区で、傍には、上空150メートルから市内を展望できる気球や、五輪の歴史を示す展示などを行うパビリオンもある。
 8日付G1サイトなどによると、ボウレヴァルド・オリンピカは、五輪最初の週末も多くの人出で賑わったようだ。マウア広場ではシャーヴィスやミッキーマウス、ブラジル版スパイダーマン(オーメン・アラーニャ)、サシ・ペレレなど、国内外の人気キャラクターも登場し、観光客を喜ばせたという。
 一方、観光客らに入場券を売りつけるダフ屋はリオ五輪でも暗躍しており、当局が取り締まりを強化している。
 6日付フォーリャ紙によると、5日の開会式前にダフ屋が売っていた入場券は800~1300レだったというが、ダフ屋が売る入場券は不正入手したものが多い。
 8日付G1サイトによると、5日にリオ市警が逮捕した10人のグループは、偽造したクレジットカードで購入した入場券少なくとも20枚を持ち、4600レと記入された開会式の入場券を3千レで売り捌くといった方法で、1人4~5万レを稼ごうとしていたという。コピーしたカードを使うと、犯人は懐を痛めずに買い物が出来るが、真の持ち主はとんでもない額の請求を受け取り、泣きを見る事になる。